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【お父さんのための審判講座】走者に打球が当たったら守備妨害になる!?

審判講座

ランナーが打球に当たってしまったらアウトになるって聞いたんですけど…

ランナーが打球に当たってしまうと守備妨害となってしまいアウトになります。

しかし、必ずしも守備妨害になるわけではありません。

どういう時に守備妨害になるのか解説していきます。

走者による守備妨害

公認野球規則の反則行為の項目に、次のように記載があります。

(11) 野手(投手を含む)に触れていないフェアボールが、フェア地域で走者に触れた場合。
ただし、走者がフェアボールに触れても、
 (A) いったん内野手(投手を含む)に触れたフェアボールに触れた場合
 (B)1人の内野手(投手を除く)に触れないでその股間または側方を通過したフェアボール
に、すぐその後方で触れても、この打球に対して、他のいずれの内野手も守備する機会がない場合には、審判員は走者が打球に触れたという理由でアウトを宣告してはならない。
しかし、内野手が守備する機会を失った打球(内野手に触れたかどうかを問わない)でも、走者が故意にその打球を蹴ったと審判員が認めれば、その走者は、妨害(インターフェア)をしたという理由でアウトの宣告を受けなければならない。

2022年度版公認野球規則6.01(a)(11)より

野手に触れていないフェアボールに、フェア地域でランナーが触れてしまうと守備妨害となります。

野手が弾いたり、トンネルして取り損なったようなボールに触れた場合には、守備妨害にはなりません!

アウトになるのは誰?

守備妨害(インターフェア)を取られるのは、ランナーです。

バッターランナーはそのまま1塁へ進塁できます。

もし、他にランナーがいる場合は、守備妨害が宣告された時に占有していたと審判員が判断する塁に戻されます。守備妨害が宣告された時に次の塁へ到達していれば、進塁は認められます。

ただし、バッターランナーが1塁へ到達する前に守備妨害が宣告された時は、全てのランナーは投球時の塁へ戻されます。

なお、1塁にランナーがいる場合には、押し出される格好となり進塁が認められます。

ファールボールに当たったら?

ファールボールにランナーが当たってもアウトにはなりません。ファールとして扱われます。

なぜならば、ファールゾーンは野手の守備範囲ではないからです。守備範囲ではないのですから、守備妨害にもならないというわけです。

ただし、ライン際を転がるようなファールボールと定まっていない打球の進路を故意に狂わせた場合はアウトになります。

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