少年野球の試合の場合、『エンタイトルツーベース』は結構頻繁に起こりえます。
- グラウンドのサイズが小さい。
- フェンスがネットになるので高さがそれほど高くない。
- 軟式球は弾みやすい。
など、いろいろな要因があります。
と、いうわけで『エンタイトルツーベース』について、改めて調べてみました。
エンタイトルツーベースとは
エンタイトルツーベースとは、”entitled two-base hit.” の略です。
規定により打者・走者に2つ先の塁へ進む権利を与えることを言います。
最も多いケースは、打球がフェアグラウンドでバウンドして、フェンスを越えて入ってしまった場合です。
フェンスに入らなければ3塁打になっていたような場合でも2塁に戻されます。
珍しいケースとしては、フェンスとフェンスの間に打球がハマってしまった、といった場合にも適応されます。
また、ペナルティとしてのエンタイトルツーベースもあります。
比較的多いのは、アウトカウントを勘違いして、スリーアウトではないのに捕球した球をスタンドのファンへ投げてしまったケースだそうです。
このペナルティはプロ野球だから起こり得るのかもしれませんね。
ただの凡フライが2塁打になるわけですから、普通のエラーよりも気まずいですね……!
ただの「2塁打」との違い
エンタイトルの場合、安全進塁権が与えられます。
足がまだ速くない小さい子どもや、重量級の子どもでも2つ先の塁に安全に進むことが出来ます。
ボールデッドになっているので、主審のプレイの掛け声が掛かって再開します。
少年野球で起こりやすいケース
フェアグラウンドでバウンドしてフェンスを越えた
少年野球のグラウンドは、一般用のグラウンドに比べてサイズが小さいです。
そのため、野球場の中でネット等を立ててサイズを小さくします。
ネットは1メートル前後の高さの場合が多く、軟式球がバウンドすると簡単に超えてしまいます。
フェアグラウンドで野手のグローブに当たって方向が変わった
地域の公園のグラウンドで試合をするケースも多々あります。
このような場合、ファアルゾーンなどグラウンド周辺に十分なスペースがありません。ですから、ここから先はボールデッドになるという境界が設けられます。
ですが、ホントに狭い場合フェアグラウンドから2~3メートルしか距離がないような場合もあります。
野手がグローブを出して打球方向が変わって、ボールデッドになった場合にも『エンタイトルツーベース』が適用されます。
また、1塁または3塁のベースに当たって、ボールデッドになった場合も同様です。ベースに当たったボールはフェアですので、同様に『エンタイトルツーベース』が適用されます。
最後に
少年野球ではお父さん方が塁審を務めることがほとんどです。
野球はルールが細かいので全てを覚えるのは難しいです。が、『エンタイトルツーベース』は少年野球でも起こり得るので覚えておいた方が良いと思います。
ホント忘れたころに起こりますから(笑
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